群馬で家づくり「グラスウールはダメ!」高性能住宅
杉が終わったら、次はヒノキ。
花粉症の私はGW頃までつらい日が続きます。
克服できる秘訣を知っている方教えてください(笑)
さて、表題「グラスウールはダメ」の件ですが、先日サウナで汗を流している中で聞こえてきました。
・安くて、性能が低く昔からあるが進歩していない。
・今は吹き抜けのウレタンがあるから、それが良い。
と言った、会話が聞こえてきました。
どうやら、新築を建てるのに色々と回ってるようで、一言助言をした方が良いかと思いましたが、「急に営業してくるな」と言われそうなので黙っていましたが、弊社の読者の中でも、疑問に感じている方がいると思いここで少し書こうと思います。
まずは、それぞれのメリット・デメリットを。
🟨 グラスウール
✅ メリット(利点)
- コストが安い
→ 断熱材の中では比較的安価で、コストパフォーマンスが高い。 - 不燃材で火に強い
→ ガラスを原料としているため、燃えにくく、防火性能が高い。 - 施工実績が豊富
→ 長年使われており、施工業者も扱いに慣れている。
❌ デメリット(弱点)
- 隙間ができやすい
→ 充填型なので、丁寧に施工しないと断熱性能が落ちる。 - 湿気に弱い
→ 水分を含むと性能が大きく低下し、カビの原因にもなる。 - 経年劣化しやすい
→ 長期間で断熱性能が下がることがあり、注意が必要。
🟩 吹付硬質ウレタンフォーム
✅ メリット(利点)
- 気密性が非常に高い
→ 吹付け施工で隙間なく密着するため、断熱+気密のW効果。 - 自己接着性があり構造材に密着
→ 振動や収縮にも強く、はがれにくい。 - 断熱性能が高い(熱伝導率が低い)
→ 少ない厚みで高い断熱効果を得られる。
❌ デメリット(弱点)
- コストが高め
→ 材料費・施工費がグラスウールより高額。 - 施工の熟練度が必要
→ 経験の浅い施工者だとムラや厚さ不足が起きやすい。 - 紫外線や火に弱い
→ 表面が露出していると紫外線劣化しやすく、燃えやすい性質がある(表面仕上げが必要)。
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上記の内容で見てわかるようにお互い一長一短なんですよね。
多くの方が思っているのは「グラスウールは安いから、良くない」と思われていますが、実はグラスウールは通常品と高性能品があるのです。
高性能品でも16kや24kと言って密度が更に分類されているんですね。
高断熱と謳ってる会社は最低16k高性能グラスウールを使用していると思います。
それでも、性能が良いのに単価は割安なんです。
住宅価格が大幅に上がっている中で安価でも性能を担保できるグラスウールは良い商品だと思いますよ。
しかし、デメリットでも書いた3点、全てにおいて言えるのは、施工精度のバラツキが生じる易いのです。
実は、施工難度は高いはずが、昔からの間違った方法で行う為、表題の「グラスウールはダメ」と言われ事もわかります。

その点、吹付硬質ウレタンフォームは専門業者が行うので、経験値も最初こそは不慣れな点があるが、すぐに手慣れ気密も同時に確保してくれるので採用している会社はどんどん増えてきていると思います。
考え方次第ですが、施工難易度が高いグラスウールをしっかりした施工ができなければ吹付硬質ウレタンフォームが無難で、熟知しているのならグラスウールは最良だと思います。