ここまでやるの?と驚かれる高気密・気密工事の実態|群馬でC値0.5以下を保証する(有)建徳の現場ルールその1
最近現場ネタをあげてないので、建徳はヒマなのかと思われそうですが、雪解けと同時にここでは言えませんが、大きな物件を施工させて頂いております。
有名な設計事務所で物件もまたホテル等を手掛けている誰もが知っている会社です。
連日猛暑が続く中、頑張っていただき、引き渡しももうすぐになりました。
来月以降からは、現場ネタを更新できるかと思います。
さて、表題の件ですが、
「完成したら見えなくなるところに、そこまで時間かけるんですか?」
現場立会いや同業者にほぼ毎回いただくリアクションです。
でも私たち(有)建徳は、“見えないところ”にどれだけ手間をかけたかで、冬の朝の一歩目の“ヒヤッ”や、10年後の壁内コンディションが変わると本気で考えています。
今日は、お客様が驚く“ここまでやる気密工事”の裏側をご紹介します。

C値“0.5台以下”を狙う理由
- C値って何? → 家全体の隙間を延べ床面積で割った数値。小さいほど“すきま風”が減り、暖冷房ロスが少ない。
- 体感の違い:C値2.0前後 → 外の空気を入れたくなる。C値0.3台 → 空気が新鮮。
- (有)建徳の運用:引渡し前“1回”ではなく、気密工事終盤でプレ測定→最終仕上げ後に本測定の2段階。
- プレ測定で漏気ルートを洗い出し → 写真+是正リスト化 → 再封止。
いくら優秀な職人さんでも人間ですから、「最初から完璧を目指すより“直せるタイミングで”測る方が、結果と安心が残りますので2回実施」
“気流止め”=地味だけど実は一番重要な事
やること例
箇所 | 典型的な抜け | (有)建徳での処置 |
---|---|---|
床→壁立ち上がり | 床合板の微小隙間 | 発泡フォーム+テープ面処理 |
間仕切り下部 | 施工後アクセス困難 | 乾燥木材で気流止め |
壁際 | 気流が断熱材裏を走る | PBボード+乾燥木材で気流止め |
高気密高断熱って断熱を丁寧に施工するだけだと思われています。
「気流止めがないと断熱材の性能は絵にかいた餅なんです。」
気密シートは“貼る”ではなく“張る”
- 弊社は断熱材とシートを別々に施工し、シワ5mm以上NG基準(→ シワは内部結露と気密性能低下のリスク)
- コンセント・スイッチ部:BOX背面に補強パッド→貫通部をブチル系+コーキング処理
「完成後、一生見ることがない“壁の内側”に、美しさと緊張感を出す理由は“未来の修繕コスト”を減らすためなんです。」

.配管・配線まわり:小さな穴が“巨大な漏気”になる理屈
例
・下穴とは配管の隙間はコーキングやテープ処理
・発泡ウレタンは適材適所で過充填禁止
・室内での気密処理は誰でも一定の精度の確保が難しいので外部の体力面材で気密処理
長くなりそうなので次回その2で書きまーす。