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未来へつなげ、疫病退散の祈願 !マダラ神(摩多利神)移転プロジェクト

摩多利神とは?

南北朝時代、後醍醐天皇の忠臣、児島高徳が弘法大師作の不動明王を本尊として修行をしていると神のおつげがあり、摩訶迦羅天を彫り上げ、その尊像を『理趣経』に基づき摩怛利神として崇め奉りました。すると、怨敵を退散させ、疫病も除くご利益があったと伝えられています。

 この児島高徳は群馬県大泉町に高徳寺を建立し、摩怛利神は摩怛利堂に奉られていました。この厄病を除くという摩怛利神の信仰が、文政年間(1818 -)埼玉県妻沼の聖天山歓喜院を中心とした埼玉県の熊谷、深谷、本庄など、群馬県の伊勢崎、大泉、太田、桐生など、栃木県の栃木市などに多くの神社、寺院、信者を集めた『万人講』があり、その講の中から信仰が広まっていきました。

 

 その後も明治30年ごろの赤痢大流行の時に摩多利神信仰はさらに広がり、特に利根川流域を中心に茨城県、千葉県、東京都と多くの摩多利神が奉られるようになりました。

 また、先にもあります様に 疫病も除くご利益だけでなく、怨敵を退散させるというご利益もあると云われ、戦中は出兵前に摩多利神にお参りし、自分の願い事をお軸に書きしたためて納められたりもしました。それらのお軸は遷流寺に保管してあります。

参照 摩多利神お堂移転プロジェクト実行委員会

コロナ期間中の2022年にプロジェクトがスタートし、昨年にお堂は完成いたしました。

前回の続き

無事に移転も終わり、今年度は旧お堂の解体です。

昨年までは、草刈りなどの管理もされていましたが、移転してからは誰も立ち入ってないので荒れ放題です💦

草刈りをしながら進みます。

人力だけでは時間が余りにもかかるので、重機を入れ、車一台分通れる用に道を作りました。

やっとお堂にたどり着き、一気に解体です。

構想は何年も前からあり、2022年には新型コロナウイルス(COVID-19)が蔓延する中で本プロジェクトが立ち上がり、2024/8月にて工事は終了できました。

高台に建ち、沼田市を見渡せる程の眺望の良い場所。

場所は下川田のしだれ桜で有名な所の隣にあります。

お近くに来た時はぜひ、お参りくださいませ。

もうあの時には戻りたくありません。

上を向いて歩いていきましょう♪

2024/08/31  | ブログ,日記